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About

「記憶の劇場」は、大阪大学総合学術博物館が主催する、アートマネジメント人材を育てるプログラムです。このプログラムは①〜⑦の活動に分かれて地域の文化機関や芸術家と協力し、展覧会や公演などを制作するアート・プロジェクトを実施します。そうした活動への参加をとおして、実務面でのマネージメント能力にとどまらず、コンセプトや内容にまで立ち入ることのできる企画運営センスを育むことがねらいです。
 2016年、2017年に続く今年度は、博物館展示で締めくくった過去2年の成果物を外に持ち出し、それぞれの場所にふさわしいかたちを探りながら、各活動を展開します。

ウェブサイト:https://kiogeki.org

【2018年度講座日程】*=一般公開・予約不要

7月29日(日) 大阪大学中之島センター講義室303

 

10:30~12:00 維新派アーカイブスについて①

講師:清水翼(株式会社カンカラ社) 

内容:維新派と維新派アーカイブスの試みについて、資料をまじえて紹介いただく講義です。


13:00- 休憩を除き3時間程度 

旅する展覧会—制作と記録の準備ー

講師:亀田恵子(Arts&Theatre→Literacy)、菱川裕子 

内容:旅する展覧会「3つの『Re』をめぐってー維新派という地図をゆくー」の企画について紹介します。

 

8月4日(土)大阪大学中之島センター講義室602

 

13:00~14:30 新しい価値創出のための記録—社会的インパクト評価について—

講師:落合千華(ケイスリー株式会社・最高執行責任者) 

内容:高校での演劇の効果検証事業を含め、社会的インパクト評価の取り組みを紹介いただき、文化芸術事業の質的評価という観点から記録を捉えます。

 

15:00~16:30 維新派アーカイブスについて② 

講師:清水翼(株式会社カンカラ社)

 

8月5日(日)大阪大学中之島センター講義室303

 

10:30~12:00 アートをめぐる法—著作権と肖像権—

講師:甲野正道(大阪大学知的基盤総合センター・客員教授)

  :中山良平(同センター・特任研究員、弁護士)

内容:多くの人が関わった上演芸術について記録を残し公開しようとする場合、どのような配慮が必要なのか。基本的な考え方を学びます。

 

13:00~ 休憩を除き3時間程度 旅する展覧会と旅する台本—映像による記録の準備ー 【受講生限定】

講師:立川晋輔、菱川裕子、古後奈緒子

内容:初歩的な撮影のワークをとおしてビデオカメラで撮る/撮られる体験を吟味し、展覧会の記録につなげます。

 

9月11日(火)~9月16日(日)アートエリアB1 

旅する展覧会 「3つの『Re』をめぐって。-維新派という地図をゆく-」

9月15日(土)18:00-21:00 ラボカフェ 

「元維新派の役者とたどる『アマハラ』の記憶と記憶」

9月16日(日)13:30-16:30 ラボカフェ
『nostalgia』台本を使ったWS+ショーイング

 

11月8日(木) 大阪府立福井高校

旅する台本『nostalgia』台本を使ったWS+ショーイング

【活動⑦ドキュメンテーション/アーカイブ】


活動⑦は、現代のダンスやパフォーマンスの記録を遺し、記憶をつなぐプロジェクトをとおして、ドキュメンテーション/アーカイヴ(記録の制作、収集、整理、収蔵、公開、活用など、継承のための様々な実践)に挑戦するプログラムです。

 

現代作品の中のドキュメンタリー性にも注目し、地域の歴史や記憶を先鋭的なやり方で取り入れる劇団石[トル]さん、筒井潤氏(dracom)、NPO法人ダンスボックスさんと協力してきました。
 

記録は、アート・プロジェクトにおいて最も後回しにされ、予算もつかない部門と言われてきました。また、市場に出回ったり制度機関に収蔵されたりする作品を遺さないことを是とするパフォーマンスの美学も根強く存在します。にもかかわらず、この地味な活動をすすめるのは、もともと事業担当者が創作に対する個人的な応答として行っていたドキュメンテーションを集団で展開してみたとき、一回性のパフォーマンスについて多視点の記録が集まるだけでなく、ドキュメンテーターが記憶を受け継ぐメディウム(媒体)に変容する面白さに気づいたからです。
 
これらを受け活動⑦では、ドキュメンテーションを創作の終点や決定版と捉えるのでなく、次のことを大事にしています。
 

・様々な関係者の個の視点に根ざした声を聴く
・未来の創作へと誘うスコアを遺す
・行為や記憶が現れるための場を作る
 

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